完全無料3D CADソフト”Free CAD”の紹介+導入方法+α

近年、家庭用の3Dプリンターが安価に購入できるようになり、趣味や教育の為に3Dプリントに挑戦している方も多いのではないでしょうか?

3Dプリント初心者の方はフリーダウンロードサイトの3Dデータをプリントして楽しむ方が多いと思いますが、慣れてきた方の中には1STEP上げて、自分で3Dデータを作りたいという方もいるのではないでしょうか?

自分で3Dデータを作るには、3DCGソフトや3DCADソフトが必要になります。

しかし、有名な3Dソフトは「価格が高い」、「サブスクリプション契約のソフトが多く、価格に見合った使いこなしができるか不安」等、導入までの敷居が高いイメージがあります。

この問題は、学生時代はsolidworksやFusion360等の無料ライセンスを取得して3DCADに触れてきた新社会人の方でも直面したのではないでしょうか?

学生時代と同様に趣味で機械設計をしたい!!しかしライセンスが高い。。。

CADソフト対応OS契約期間価格
SolidWorks Standard版(スタンドアロン版)windows1年192000円
Fusion360Windows、macOS、Catalina、Mojave1年61600円
InventorWindows1年367400円
商用可能ライセンスのサブスクリプション価格(2021/05/23現在の公式サイトを参考)

以上の3つは個人的に有名だと思っているソフトです。SolidWorksは大会や業務で使用経験があり現在で使用歴7年目になります。Fusion360も参加した国際大会で指定ソフトになり少し扱いました。

やはり、業務でも使われるような超有名ソフトだけあって、使いやすさはもちろんのこと、外部のソフトやアプリとの連携が備わっていて非常に便利です。(大会出場や業務使用レベルで使う方にとって)

しかし、CADソフトの中ではトップレベルに安いFusion360ですら年間約6万円という価格のため、これから3D CADを触ってみたい方には非常に敷居が高いと思います。

そこで今回紹介するのは完全無料の 3D CADソフトである「Free CAD」です。

Free CADは2002年10月に初版が公開されたオープンソースの汎用3D CADモデラ―です。
現在も開発中であり、現在でも新バージョンが公開され続けています。

FreeCADは商用利用可能なので、今後自分で作成した3Dデータや部品を販売することが可能です。

また、扱いづらいCADらしいですが、そこは無料で商用利用可能というメリットの免じて我慢し、黙々と練習したいと思います。

無料なのでとりあえず導入してみて、気に入らなかったらアンインストールすれば良いと思います。

CADソフト対応OS契約期間価格
FreeCADWindoes、macOS、Linux無期限無料
FreeCAD

FreeCADは機械工学やプロダクトデザイン向けのソフトで、機械部品などを設計したいときに役立ちます。残念ながらフィギア等のモデリングには向きませんので、フィギュアのモデリングができる3DCGソフトblenderを今後紹介させていただきたいとおもいます。

FreeCADで実際に設計した作品を紹介してますので是非御覧ください!!

目次

FreeCADの導入方法

1. FreeCADのホームページにアクセスします。

あわせて読みたい
FreeCAD: あなたのための 3D パラメトリック・モデラー FreeCAD, the open source 3D parametric modeler

2. 画面上に表示されている「今すぐダウンロード」をクリックします。

FreeCADのHP

3. 皆さんの使用されているOSに合わせたインストーラをダウンロードします。
(僕はWindows版をダウンロードします。)

インストーラ選択

4. ダウンロードが完了したら、お使いのパソコンのダウンロードフォルダ入っているFreeCADのインストーラを起動します。

5. ダウンロードが完了するとFreeCADのセットアップウィザードが立ち上がります。「次へ」を押しましょう。

6. 続いてライセンス契約書が表示されます。同意する場合は「次へ」を押しましょう。(僕は基本的に読まないです。

7. FreeCADのインストール対象となるユーザーの選択を行います。
基本的に設定を変更する必要はありません。皆さんに自由なインストール権限がない場合などは「自分用にインストールする」を選択します。次へをクリックして進みます。

8. インストール先の設定を行います。特にこだわりがない場合は設定を変更せず、次へをクリックして進みます。

9. インストールするコンポーネントの選択をします。「ファイル関連付け」と「デスクトップ・アイコン」にチェックを入れます。既にチェックが付いている場合は設定を変更せずそのまま「次へ」をクリックして進みます。

10.スタートメニューの設定を行います。特に設定を変更する必要はないと思います。インストールをクリックするとインストールが開始します。

11.正常にインストールが開始されると下の写真のような画面になります。インストール作業には少し時間がかかります。

12.「セットアップウィザードは完了しました。」と表示されたらインストール完了です。「完了」をクリックして終了です。

13.アプリケーションの起動を行います。デスクトップに作成された「FreeCADのショートカット」やスタートメニューからFreeCADを起動することができます。インストールしたフォルダ内の「bin\FreeCAD.exe」を選択して起動することもできます。

14.こちらのような画面が起動すればインストール成功です。お疲れさまでした。

+α 外付け記憶メディアへのFreeCADインストール

僕は高頻度で長期の外出をするので、家のパソコンでも、ノートパソコンでも、出先のパソコンでもFreeCADを使ってみたいと思い、外付けSSDへのFreeCADインストールをしてみました。

方法は「手順8」でインストール先を外付けSSDに変更しただけです。

無事に外付けSSDへのインストールが完了し、3つのパソコン(Windows OSを搭載)で起動が確認できました。

インストールに必要な空き容量は約13GBです。

FreeCADプロパティ

PCの記憶メディアに直接インストールした場合と比べて動作は重くなる可能性がありますが、持ち運び用のCADとして使えそうです。

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この記事を書いた人

yohakuのアバター yohaku メカ設計者/ブロガー

趣味はモノづくり・買い物・写真。一応ものづくり系の世界大会や国際大会に出場してます。おしゃれなモノの買い物が好きだけど、自分でも作りがち。

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